我々「<気づき>教育実践研究会」は、「Project.21・私学の会」を前身とする、
先生どうしの研鑽と情報交換の場を設ける会です。

会としての根幹には「いまの教育に「欠乏」しているものは何なのか」を課題に据え、
先生、教育関連のプロ集団が試行錯誤をしていますが、
現場においては、先生と生徒がともに、なぜ学びどう生きるのかを模索しながら、
考え、気づき、また考える、いわば深く深く自分を、そして周りの世界を考えていく、
そういう活動の場であります。

我々の実践している授業や、試行錯誤の上に積み重ねてきているテキスト、サブテキスト、資料の類、というものは、
いわゆる理系・文系の受験勉強に直結する、数教科で扱うものではありません。
学校によっては「総合科目」として扱い、または「哲学」や「道徳」、
学校独自のカリキュラムとして展開しているところもあります。

例えば、授業で使う資料の一つに「38億年前の記憶がインプットされた生命」という文章があります。
遺伝子物理学の権威、村上和雄氏(筑波大名誉教授)の文章です。
生命の神秘と母親の胎内での劇的なドラマの事、遺伝子の話へと深まっていく文章ですが、
そのなかで、
「一組の両親から生まれてくる子どもには、約七十兆通りの組み合わせがあって二つとおなじものがない。」
「すなわち私たち一人ひとりは、七十兆分の一の確率で選ばれて、今を生きているわけです。」
という件があります。
または、会の顧問、東大名誉教授大井玄氏の「我々を生かすものとのつながり」というテキストには、
次のような内容があります。
「私たちの身体の三分の二は水ですが、水は水素原子二個、酸素一個が結合したものです。
水素原子は、原子核(陽子)の周りを電子が一個まわっていると中学時代に習いました。
さて陽子の寿命は、千億年の千億倍の百億倍であるといいます。とすれば宇宙はまだ百五十億年
しかたっていないのですから、宇宙の始まりに生まれた陽子を今も私たちは使っている。」
「私は聖徳太子のお身体にあった水素原子を使っているのかもしれません。」


ふと、自分は大いなる何かの一部分なのではないか、と(つながりに)「気づく」。
隣の友だちに対して、または親や先生に対しても、ほのかに慈愛のような気持ちが芽生える。

深く考えるという事、その時の明確な答えはなくとも自分なりに何かに気づき、考えをまとめ、何らかの形で発信するという事。
我々の授業において、「知識の詰め込み」がゴールとなるような形の授業では得られないものが生徒の中にも芽生えることは、
むしろ当然のことなのかもしれません。もちろんそれは先生たち自身にも。
それが例えば、「感謝する」という、気持ちの芽生えだとしたら。

また、このように、この授業の中でちょっと目を覚まされるような文章や考えに出会う、
もっと知りたいと思う、関連する事に興味が沸く、
学ぶという事本来の意欲、創造性、独自性、将来への足がかりとなるようなものに出会うかもしれない。
こうした授業の内容は、生命科学を、歴史を、物理や基礎数学を、まさに「総合」応用した授業と言えるかもしれません。

これまでこの授業に対して発せられた生徒からの反応、小論文などを見ると、
単なる受験勉強制度を超えて、教育の本来目指すべき道を指し示す一つの手がかりがあるように思うのです。

そして、これらを実際に授業として実践し、積み重ねてきている私学がここにあるということです。
「感謝する」という気持ちを、伝えられる授業があり、伝えることの出来る先生がいる学校。
「私とあなたとのつながり」を、深く考える機会をつくるための授業があり、
それを伝えられる先生がいる学校。
迷走する教育界の中において、彼らの試みは
きっと実を結ぶものだと確信しております。

私たちの会では、先生たちは大いに悩み、授業の展開には一方ならぬ努力と苦労をします。
が、お互いのノウハウ、授業のエッセンス、資料やテキストの相互模索、
生徒の反応、保護者の声、そういった事を共有しあい研鑽する場、
成果を喜びあえる場、として、
会としてもさらなる活性化を目指しています。

新たに参加、実践を目指す学校、教育機関を広く募集しております。



【新規実践校 募集要項】

◆私学の独自性が叫ばれる今、「生徒も保護者も求めているもの」を形に出来る授業を実践していきましょう!
 生徒や保護者の信頼と実績に応えるために!


【対象】私立学校(中学・高校・大学)
【地区】首都圏地区(今年度は主に東京23区での新規実践校を募集いたします。)
【内容】当会の活動や各種テキスト・資料内容・実績を参考にしていただき、貴校の理念とすり合わせた上で、 実際に総合科目や哲学の授業として発展させましょう。
他の私学校や公立校との差別化をはかり、学校説明会や公開授業などで外部にもアピールしてください。
【会の支援】会の研修会への参加、個別の相談、各実践校の先生との交流など。
会員校(A会員校、その他)、参加校、個人等、参加形態はご相談に応じます。
【実績例】明治大学附属中野八王子中学校・高等学校
東京成徳大学中学・高等学校
その他(実践資料、生徒の反応、保護者からの反応など、実績を参考に貴校独自の「カタチ」を考える事が出来ます。)


以下の内容も参考にしてください。

【会の系譜/授業で使われているテキスト・資料について】

【活動指針】